友だちに肌断食について話したら、「保湿しないなんてありえない。乾燥するし、シミとシワだらけになる。」って全否定された^^;
でもその友だち、化粧品に毎月何万も使ってるのに、肌が乾燥するっていつも言ってる。保湿してるのに乾燥するってどういうこと??
命がけで保湿してるのに乾燥肌で悩む人は多いですね。それに、美肌を取り戻した人が多くいるのに、肌断食の情報が出てるのは本とネットだけ。テレビや雑誌で特集されることはありません。
そこで今回は、肌断食を否定する人が多い理由と、それでも肌断食を広めたい理由についてお伝えします。
化粧品会社は大事なスポンサー
テレビや雑誌といったメディアが肌断食を取り上げない理由は、化粧品会社がスポンサーだからです。
お得意様のスポンサーから広告費をもらって運営してるテレビ番組や雑誌は、スポンサーの意向を汲んだ情報を提供します。
特に、奥様たちが観てる情報番組のスポンサーは大手化粧品メーカー。
「美肌になるには肌断食がおすすめ!」
「化粧品は必要ない」
なんて言っちゃったら、大事なスポンサー様が販売してる化粧品が売れなくなってしまいます。口が裂けても言えません。
スポンサー様を怒らせたら広告費がもらえなくなります。お金が回らなくなったらテレビ局や出版社の運営にもかかわることに。
一時期、女優さんが肌断食をしてると言って小さく話題になったんですが、ほとんど広まりませんでした。その女優さんは今、化粧品のCMに出てるし。
肌断食をしてた人が化粧品を使い始め、肌がきれいになれば「やっぱり化粧品で肌がきれいになるんだ」と印象付けられますからね。
そうなんです。スキンケアの根深い問題は、化粧品で保湿しないと乾燥するという「刷り込み」にあります。
乾燥する肌、うるおう企業
化粧品を使わないと乾燥するというのは、化粧品会社の宣伝文句。その言葉を鵜呑みにして、せっせと保湿してるだけのこと。
以下は、「ウソをつく化粧品」という本に書かれてる内容で、著者である医師に相談したエステティシャンのお話です。
私どものところにご相談に来られた、あるエステティシャンの方がおられます。まさに、誰もが知る大手企業が異業種参入でつくった化粧品を使用してエステをされていました。
きれいな肌になると信じて、自分でも実際に使用し、お客様に施術されていました。
しかし、自分もお客様の肌もなかなかよくならない。肌の調子がどんどん悪くなるので、上の人に相談したそうです、すると、「それは使い方が悪いから」といわれたということ。いわれた通りに使い方を改めてもよくならず、再び相談すると、「では、効果の高いこっちを使ったほうがいい」。さらには「それは使う量が足りないのですよ。もっともっと使わないと」といわれたそうです。
ウソをつく化粧品/小澤貴子
肌の調子が悪くなってると実感してるにもかかわらず、化粧品の使用をやめようとしない経営者が実際にいるんですね。そして、肌に悪影響を与える化粧品を製造してる企業があることも事実。
「高い化粧品は効果も高いんだろう」と思いがちですが、原価の低い化粧品を高額で販売してる場合もあります。
長年の刷り込みによって化粧品の効果を信じ、使ってるお客さんの肌はどんどん乾燥していき、化粧品を作ってる・使ってる企業は儲かってうるおってるんです。
乾燥や肌荒れなど、肌のバリア機能が低下してしまった場合、何もつけずにぬるま湯洗顔だけで回復を待つのが基本。
あなたも「保湿しないと乾燥する」と思ってるかもしれませんが、肌は自力で回復する力を持ってます。外側からいろいろ塗らなくても、勝手に保湿してくれるんです。
大人になってメイクやスキンケアをしてから乾燥肌・敏感肌になったのなら、肌のバリア機能が低下してるのに化粧品を使い続けたのが原因。
それに、敏感肌といえば女性の悩みでしたが、20~30代の男性でも悩んでる人がいるんです。1990年代ごろから「男性もスキンケアが必要だ」と企業が宣伝を始めたので、それを信じて化粧品を使ってきた男性たちも敏感肌になってしまったのでしょう。
利益を優先して肌のことを考えてない企業と、そんな企業の宣伝を信じてしまい、肌について勉強しなかった私たち消費者が、乾燥肌・敏感肌をつくってるんです。
肌断食が広まることのメリット3つ
自分の頭で考えることを放棄してしまったら、お金と時間と労力を使ってるのに肌は荒れは治りません。肌断食はそんな状況を変えてくれます。
1.肌トラブルが減る
大人になってから乾燥肌・敏感肌になってしまった人は、化粧品が影響してる可能性が高いです。肌断食で化粧品を断てば、肌トラブルは確実に減ります。
スキンケアトラブルを抱える大人が多いにもかかわらず、子どもにも保湿が必要だという情報も多いですね。
「子ども 保湿」で検索すると『毎日の保湿が子どもの肌を強くする』という恐ろしい記事がヒットしますが、やはりこれは雑誌のサイトでした。
本人がスキンケアを選択できない年齢から化粧品漬けにするなんて、とんでもない話です。パッケージだけ子ども向けっぽくして、肌に刺激のある成分を使ってる場合もありますから。
自分はもちろん、大切な家族を肌トラブルから守るには、余計なスキンケアをしないのがいちばんなんです。
肌断食をして肌がガサガサになってしまう理由は、やり方がまちがっているから。ただ単に化粧水や乳液を使わなければいいってもんじゃないんです。
下調べせずに自己流で肌断食をやってしまうと、成功率はグンと下がります。肌断食を成功させるには、始める前に成功事例を学んでおけば大丈夫。
2.肌にやさしい商品が増える
良い商品は、賢い消費者から生まれます。
最近、広告なしのコスメ雑誌「LDK」が人気です。化粧品メーカーから広告費をもらってないので、お世辞や忖度は無し。スキンケアは必要というスタンスではありますが、実際に化粧品を使用してランキングをつくっていて、読者から信頼されてます。
広告費をもらってると、雑誌は化粧品の良いところしか書きません。しかし、LDKは化粧品の成分をチェックして、肌に良くない成分が入ってることも書いてます。
肌断食をしていても、基礎化粧品は存在してほしいと考えてます。しっかりメイクをしたらクレンジングが必要ですし、クレンジング後は保湿する化粧品も必要ですから。
私たちが肌に良くない化粧品を避ければ、メーカーも肌にやさしい商品を開発するしかありません。
広告のイメージだけで買わずに、良い商品を見極めるようになれば、悪い商品は淘汰されます。肌にやさしい化粧品が増えて、肌トラブルは減っていくんです。
3.生活習慣が整って健康になる
肌にやさしい化粧品を使っていてニキビや肌荒れがあるなら、生活習慣に問題があるとわかります。みんな生活習慣を見直して美肌を目指そうとするでしょう。
美肌になる生活習慣とは、
- 7時間以上の睡眠をとる
- 砂糖や酸化した油を摂らないようにする
- 座りっぱなしの生活をしない
- ストレスを溜めない
など。
肌は健康のバロメーター。生活習慣を整えれば美肌と健康の両方が手に入り、自分に自信が持てるようになるんです。
良いものを選択する目を養おう
今回は、肌断食を否定する人がいる理由と、肌断食が広まることのメリットについてお伝えしました。
- 肌断食を否定する理由は、化粧品メーカーやテレビ局、出版社の利益が減るから。
- 利益優先で肌に悪い化粧品を売ったり、使ったりしてる企業もある。
- 肌断食が広まると、肌トラブルが減り、肌にやさしい化粧品が増え、生活習慣を見直す人が増える。
経済が回り続ける代償として、消費者の肌が荒れてるのが現状です。
流行や宣伝に流されず、取捨選択する力を養っていきましょう。
ではでは。