砂糖自体は悪者じゃないんです。ただ、甘いものって美味しいから食べ過ぎちゃう。この食べ過ぎが問題なんです。
特にジュースは、糖分が多くても甘ったるさをさほど感じず、たくさん飲めちゃう味になってます。
そこで今回は、汚肌になる食事シリーズ第1弾、ジュースについてお伝えします。
ジュース=濃厚砂糖水
ペットボトルの飲み物で、ミネラルウォーターと日本茶以外は、ほぼ糖分が入ってます。
- 炭酸やフルーツ味のジュース
- スポーツドリンク
- ペットボトルの紅茶
- 缶コーヒー
これらは糖分たっぷり。飲み続けたら汚肌まっしぐら(/ω\)
私たちがおいしいと感じる液体の糖分濃度は約10%。つまり、500mlのペットボトルなら50グラムも砂糖が入っているということに。3グラムのスティックシュガーなら16~17本に相当する量なんです。
グラス1杯の水にスティックシュガー5本入れて飲んだら、甘すぎて「体に悪そう」と感じるはず。しかし、酸味や香りがプラスされた清涼飲料水になると飲めちゃうんですよね。
なお、缶コーヒーやペットボトルの紅茶には砂糖が使われてますが、ジュースには「果糖ぶどう糖液糖」という糖質が使われてます。
果糖ぶどう糖液糖には、
- 液体
- 価格が安い
- 砂糖よりも甘味が口の中に残らない
という特徴があるので、ペットボトルのさわやかな炭酸系やフルーツフレーバーのジュースにはピッタリ。
砂糖と果糖ぶどう糖液糖は厳密にはちがうものなんですが、どちらも糖類。摂取しすぎると汚肌まっしぐらです。
清涼飲料水には、びっくりする量の糖分が入ってます。砂糖をカットするなら、ゴクゴク飲めちゃうペットボトル飲料から見直すのがいいですね。
糖化で老化
砂糖を取りすぎると、体内で糖化が起こります。
糖化とは、「糖+たんぱく質+熱」で発生する現象のこと。
人の体内では食事で過剰摂取した糖質が血中で余り、体の組織や細胞を構成するたんぱく質にベタベタとくっつく。これが体温で温められ、糖化が起こる。高血糖状態が長く続くほど糖化は進む。やがて体内のたんぱく質は「糖まみれになって劣化し、AGE(エージーイー、終末糖化産物)という悪玉物質に変わってしまう」と久留米大学医学部の山岸昌一教授は話す。
AGEは茶褐色の物質だ。体内の様々な組織にAGEが長い間蓄積すると「老化を早め、体内機能を低下させることで、さまざまな病気の引き金になる」と山岸教授。
たとえば肌のコラーゲンが糖化しAGEが増えると、茶色いシミやシワ、たるみの原因になる。血管のコラーゲンが糖化すると動脈硬化に、骨のコラーゲンが糖化すると骨粗しょう症に、目の水晶体にあるクリスタリンが糖化すると白内障になるリスクが高まる。
念入りに紫外線カットしても、糖質カットしてなければシミができちゃうという悲しい現実(/ω\)
食べた糖分を消費してれば問題ないです。でも、人間は動かなくても生活できるようになり、砂糖たっぷりの美味しい物の誘惑は多い。砂糖カットを意識しないと、確実に糖化は進みます。
また、砂糖をたくさん食べると腸内で悪玉菌が増えます。悪玉菌が増えてしまうと、便秘の原因に。不要なものが腸に溜まってしまい、ニキビができたり肌荒れしてしまいます。
砂糖の大量摂取は、いろんな肌トラブルを起こす要因なんです。
【注意】夏にスポーツドリンクを飲み過ぎる件
熱中症対策でスポーツドリンクを飲んだほうがいいのは、外で仕事をする人と外で激しい運動する人。全身びちょびちょになり、服を絞れるくらい大量に汗をかく人です。
スポーツドリンクは、人間の体液とほぼ同じ浸透圧になるようにつくられてるので、水を飲むよりも体に吸収されやすいです。それに、ビタミンやアミノ酸など、水だけではとることができない栄養成分が入ってるものもあります。
外での仕事や運動にはエネルギーを使うので、砂糖を多めに取ってもまあ大丈夫でしょう。スポーツドリンクはジュースより糖分が少ないし。
基本はエアコンのある室内で過ごし、通勤とか買物とかで10分くらい外に出る人は、スポーツドリンクは必要ありません。室内でこまめに水を飲み、出かける前後は多めに水を飲んでおけば大丈夫。
コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があるので、水分補給にはおすすめできません。逆に体を乾かすことになってしまいます。水分補給は水か、麦茶などノンカフェインのお茶でとるようにしてください。
意外!美容ドリンクにも糖分は欠かせない
コラーゲンを配合していて、肌をきれいにすると宣伝してる美容ドリンク。これにも糖分は入ってます。
以下は、とある美容ドリンクの成分一覧です。
果糖ぶどう糖液糖、難消化性デキストリン、魚コラーゲンペプチド、デキストリン加工品(デキストリン、食塩)、麦芽エキス、キダチアロエエキス末、生コーヒー豆抽出物、酸味料、香料、環状オリゴ糖、アルギニン、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB6、ホップエキス、(原材料の一部にゼラチンを含む)
果糖ぶどう糖液糖が成分表示の先頭にあるってことは、美容液の成分の中でいちばん多く含まれてるのが果糖ぶどう糖液糖ということ。
コラーゲンやビタミンが肌に良い影響を与えるかもしれませんが、それ以上糖分を摂取することに。メーカーは、砂糖が肌に悪いってことは伝えてくれません。
美容ドリンクを販売するメーカーも、美容ドリンクを宣伝するメディアも、「肌にいいよ」って情報をビジネスとして提供してます。私たちは成分情報を確認して、本当に買うべき商品なのか見極めるしかないんです。
甘いものが飲みたくなったら「甘酒」
これまでジュース類は肌に悪いと言ってきました。しかし、甘い飲みのも一切禁止にしてしまったら、なんかの修行みたいですよね。
ここでやっと朗報です。糖類を使ってない甘い飲みのもがあるんです。それは甘酒。
ミランダ・カーが「コウジアマザケ」って言ってたやつです。
甘酒はの甘みはお米のデンプンからつくられたもので、飲む点滴って言われてるんです。
食物繊維やオリゴ糖も豊富に含まれていて、腸内の善玉菌を増やしてくれます。腸内環境が整うので、便秘の予防・解消になるんです。
米糀からつくられた甘酒なら赤ちゃんでも飲めます。体に悪い成分は入ってませんよ。
※市販の甘酒の中には、砂糖が含まれてるものもあります。成分表示を確認してくださいね。
水とお茶と、たまーに甘酒
今回は汚肌になる食事シリーズ第1弾、ジュースについてお伝えしました。
- 500mlペットボトルのジュースには、スティックシュガー17本分の砂糖が入ってる。
- 砂糖を取り過ぎると体内で糖化が起こり、シミ、ニキビの原因になる。
- スポーツドリンクは砂糖が入ってる。できる限り水や麦茶で水分補給する。
- 美容ドリンクには肌に良いとされてる成分が入ってるが、それ以上に糖分が含まれてる。
- 甘い飲み物で肌に良いのは甘酒。
清涼飲料水はおいしいと感じるように計算してつくられてるので、飲むことが習慣化してしまうとなかなやめられません。
ジュースを毎日飲んでるなら2日に1回飲むようにするなど、徐々に減らしてみてくださいね。
ではでは。