お金と時間ってムダにしたくないですよね?
これまでお金と時間をかけてスキンケアしてきたあなたに向けて、簡単に肌をきれいにできる方法が書かれているのが「美肌図鑑」です。
あらすじ
美容化学者の著者が、化学者の視点で本当に肌に良いスキンケア方法をまとめた本です。
- 第1章:美肌作りで絶対に知っておきたいスキンケア
- 第2章:オトナ女子のためのプラスαケア
- 第3章:オトナ女子のためのヘア&ボディケア
- 第4章:選ぶならどっち?正しいスキンケア
という項目があり、スキンケアの基本から応用まで、間違った美容情報を正してくれています。
- いろんな化粧品を試したけどしっくりこない人
- 選択肢が多すぎてどうしたらいいかわからない人
- 今のスキンケアを続けていいのか不安な人
- 「S○-Ⅱ」「ドモ○ルンリンクル」に手を出そうか悩んでいる人
他の本と比べてどこが面白い?
やっぱり目がいっちゃうのはイラストです。
オトナ女子シリーズの本ではおなじみの、
「これ自分かも?」
「○○ちゃんが同じこと言ってた」
と思ってしまう女子のイラスト。
昔の自分を思い出したりしましたが、これが読書のハードルを下げてくれるんです。
医師が書いてる本は文字が多くて、イラストといえば肌の構造だけ。
美容家が書いてる本は余白が多くて、文字が少なすぎ。キラキラした自分の写真とか、おすすめコスメの写真とかが盛りだくさんで、情報が薄いこともしばしば。
美肌図鑑はその中間。女子のイラストと文字情報の量がバランスよく、テンポよく読み進められます。普段本を読まない人、活字アレルギーの人でも読みやすいです。
また、あれは使っちゃダメ、これもやっちゃダメ、とダメ出しだらけの内容なんですが、
「じゃあどうしたらいいの?」
という疑問にも答えてくれてます。
この本のいちばんの魅力
化学者の視点で書かれていること。例えば、以下のようなことです。
- 「天然」「合成」「天然由来」のちがい
- 美白成分の3タイプとその成分
- 界面活性剤の4タイプとその特徴
- 植物エキスと精油のちがい
- 医薬部外品の有効成分一覧
美容のプロ向けの参考書に載ってそうな内容ですね。一般向けでこのような説明があるのは、かずのすけさんの本だけでしょう。
それもむずかしい内容ではなく、図を使ってわかりやすい言葉で説明されてるんです。一般の人でも理解できるように、かみ砕いて解説しようとする姿勢が伝わります。
ただ、
「おさえておきたい化粧品成分100選」
「おすすめ美容成分リスト・残念美容成分リスト」
という一覧が便利だと思ったんですが、実際使ってません。
化粧品トラブルがあったときに役立つかもしれませんが、正直、調べるのがめんどう。
かずのすけさんが携わってる化粧品には、おすすめ美容成分ばかり使われてるようです。
筆者はどんな人?
著者のかずのすけさんは、研究活動と併行して、サイト運営や化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などを行っています。
大学では界面活性剤とタンパク質(ケラチン)の研究を行い、大学院では化粧品リスクと消費者教育に関わる研究を行っていたそうです。
「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき」という人気ブログを運営してるので、知ってる人も多いでしょう。
かずのすけさんは肌断食をすすめていませんが、「化粧品は足りないものを最低限補えば十分」という考え方です。
この本から学んだこと
「正体のわからないものを肌に塗り続ける」ということを続けてたなんて、過去の自分は本当に恐ろしいことをしてました。
イメージっていうのは怖いですね。悪くないものを悪者扱いしてたり、肌にいいと思って使ってたものが実は肌荒れの原因だったり。
私たちの身の回りは化学物質だらけ。イメージに左右されず、自分で使うものは自分で見極めようと思わせてくれる一冊です。
しかし、この本に載っているいちご鼻を解消する方法を1ヶ月実践中しましたが、正直なところ「ちょっとよくなったような」と感じる程度。本の内容を実践しても改善までに時間がかかるかもしれないので、注意が必要です。
似たような本や読みたいと思った本は?
他のオトナ女子シリーズも気になりますね。
激しい運動なしで体脂肪を燃やすなんて、ズボラにはとーってもありがたい。
気になるのは「女子の美髪対策は食事が9割」という項目。
まとめ
今回は「オトナ女子のための美肌図鑑 (美人開花シリーズ)」という本について紹介しました。
化学者の視点で化粧品について書かれた本は少ないので、貴重な一冊です。
肌断食の本にはない情報が載ってるのでオススメです。
ではでは。