イタリアには「太陽のこないところに医者がくる」という格言があります。
日焼け止めを売りたい人たちは紫外線のデメリットばかり強調しますが、太陽光を浴びるのは悪いことばかりじゃないんです。
今回は、太陽光を浴びる意外なメリットについてお伝えします。
太陽光を浴びるメリット
メリット1:ビタミンDが生成される
ビタミンDは食事でもとれますが、含まれてるのは魚やキノコ類。炭水化物や野菜、肉からは摂取できないので、食事だけでビタミンDを補うのはむずかしいです。
太陽光なら浴びるだけなので簡単ですね。
ビタミンDは健康な体を維持するのに必要な栄養素ですが、中でも3つの大きな役割があります。
1.カルシウムの吸収を高める
カルシウムを十分とっていても、ビタミンDが足りないとカルシウムは吸収されません。
黒い衣装で目以外を覆っているアラブ圏の女性は、太陽光でビタミンDの生成ができず、高齢になると骨粗しょう症になる確率が高いという問題が発生してます。
出産するため、女性は男性と比べて骨粗しょう症になりやすいです。若いうちから骨を丈夫にしておくことが大切なんです。
2.筋力を強化する
ビタミンDには筋力を強化する作用があるんです。
筋力がアップすれば、代謝が上がって脂肪燃焼し、太りにくい体になります。
3.免疫バランスが良くなる
免疫のバランスが良いと、以下のような健康な体になります。
- 肌の炎症が起きにくくなり、美肌を保てる。
- インフルエンザなど、ウィルスによる感染症にかかりにくくなる。
- アトピーや花粉症など、アレルギー疾患を発症しにくくなる。
- ガンや糖尿病などの病気を予防できる。
ビタミンDは体のあらゆる場所で働いて、私たちの健康を維持してくれる必要不可欠なビタミンなんです。
メリット2:体内時計を調節できる
朝起きて太陽光を浴びると、体内時計が調節され、夜に自然と眠くなります。
良い睡眠は美肌の基本。体内時計がくるってしまうと不眠につながり、肌が荒れるのはもちろん、うつ病などを発症してしまう可能性もあるんです。
朝起きたらカーテンを開けて、太陽光を取り入れましょう。
メリット3:胃腸の働きが良くなる
太陽光には胃腸の機能を元気にする効果もあるんです。
胃腸の働きは自律神経によってコントロールされてます。太陽光を浴びると自律神経が整うので、胃腸の働きも整うんです。
便秘は美肌の大敵。胃腸の働きを整えることは美肌と健康に直結します。
ビタミンDを生成する太陽光の浴び方
太陽の恩恵を受けるなら、体の一部が短時間、太陽光にあたればいいんです。
日焼けしなくても太陽光のいいとこどりはできるのでご安心ください。
春~秋の太陽光の浴び方
- 手のひらに10分程度紫外線を浴びる
- 日陰で30分過ごす
上記のどちらかでOK。手のひらはメラニン色素がないので、日焼けやシミの心配はいりません。
夏は、ちょっと買い物するのに外へ出れば十分です。
冬の太陽光の浴び方
- 45分程度紫外線を浴びる
冬は紫外線量が少ない上に肌の露出が少ないので、夏よりも長い時間浴びる必要があります。
紫外線を浴びてビタミンDを生成できれば、インフルエンザの予防になりますよ。
紫外線量には地域差があり、冬の北海道では2時間ほど浴びる必要があります。
反対に、沖縄は冬でも他の地域より紫外線量が多いので、20分程度浴びれば大丈夫です。
【注意】必要以上に太陽光に当たっちゃダメ
太陽光にはメリットがありますが、シミやシワの原因になるというデメリットももちろんあります。
肌に負担がかかる日焼け止めは使わずに、肌から遠いところから、紫外線対策はしっかり行ってくださいね。
美肌と健康には太陽光が不可欠
今回は太陽光のメリットについてお話ししました。
- 太陽光を浴びるのはメリットもある。
- 紫外線を浴びてビタミンDを生成すれば、美肌や病気予防に効果がある。
- 太陽光は睡眠にも影響する。
- 紫外線を浴びるのは手のひらに10分。
私たち人間は、太陽光から多くの恵みを受けています。
昔は太陽光がなければ何も見ることができなかったのに、いろんな発明をしてから、太陽光のありがたさを忘れてしまったのかもしれません。
いただけるものはありがたくいただいて、必要以上の紫外線はカットするようにしましょう。
ではでは。