紫外線は肌の老化を進めてしまいます。
雑誌とかテレビCMで日焼け止めの広告をよく見るので、「紫外線対策=日焼け止め」って考えてしまいがち。
日焼け止めやパウダーファンデーションを塗れば紫外線をカットできますが、肌にダメージを与えてしまいます。
しかーし、日焼け止めを使う以外にも紫外線対策の方法はあるんです。
そこで今回は、塗ったりつけたりしなくてもできる紫外線対策をお伝えします。
塗らない・つけない紫外線対策
1.紫外線の多い時間は外出しない
外に出ないことは確実で効果的な紫外線対策です。
夏の場合、紫外線量が多い時間帯は9時~15時。この時間を室内で過ごせばいいだけです。
9時~18時で働く内勤OLなら、紫外線量の多い時間に社内にいるので問題ないですね。
休日にデートとかお買物するなら、夕方に出かければいいんです。
昼間、特に正午は外出しなくて済むように生活してみましょう。ランニングや犬の散歩は、紫外線が少ない朝や夕方に行ってくださいね。
2.日陰・木陰を使う
日陰や木陰に入ると、顔に浴びる紫外線量が減ります。
木陰の紫外線カット効果について、実験した内容が本に書かれていました。
木の高さ15メートルの葉の茂ったけやきの下で、影の長さ6メートルのとき、後方がオープンスペースの街路樹を想定して、1メートルずつ木陰に入っていく方法で紫外線量を測定しました。木陰では木に近づくにつれて、太陽に向かう顔面が浴びる紫外線量は木に遮られて大きく減少しました。
木陰では、顔やデコルテなど、体の前の部分に浴びる紫外線が少なくなります。
日陰や木陰のある場所を選んで移動するだけでも紫外線対策になるんです。
3.服で肌を隠す
UVカット効果のある服も売られてますが、綿など通常の生地でもある程度、紫外線をカットしてくれます。
透ける素材は紫外線も透ける
布が厚く、織りが密なものは光を透過せず、反射、吸収されやすくなります。
シフォンブラウスって透け感があって涼しい感じがしますが、紫外線は透しやすいんです。残念ながら、紫外線対策にはなりません。
- 左側:シフォンジョーゼット生地
- 右側:シフォンジョーゼット生地を拡大したもの
透ける生地は織り目が粗く、紫外線をカットできません。画像右側、生地の下にある白いテーブルの色が透けてますね。
反対に、デニムのように表面がでこぼこした織り方の生地(あや織り)は紫外線透過率が低く、紫外線対策にピッタリ。
- 左側:デニム生地
- 右側:デニム生地を拡大したもの
あや織りの特徴は、織り目がななめになってることです。画像右側、生地の下にあるテーブルは全く見えませんね。
黒い服は熱中症に注意
白い服より黒い服の方が紫外線を透しにくいです。しかし、黒い服にはデメリットも。
染色するとすべての色で、白色布に比較して紫外部の吸収は増加します。その理由は、色素はすべての紫外線を吸収するからです。
(中略)
完全な黒は紫外線の吸収効率が増大します。しかし、同時に熱線と呼ばれる赤外線も吸収するため熱をため込むことにになります。さらに、可視域からから赤外域までの反射率も低下します。太陽紫外線の強い夏の紫外線防御対策には、熱線も吸収する黒は好ましくありません。
黒い服は、紫外線を吸収してくれるというメリットがありますが、熱も吸収するので体力を消耗しやすくなります。気温が高い日には不向きなんです。
白や淡い色の服でも、生地の織り目が詰まっていれば紫外線をカットしやすいですよ。
4.日傘をさす
- 肌に負担がかからない
- 塗る時間が必要ない
- 消耗品じゃないから何度も買う必要がない
日傘は頭から顔、首、デコルテまでカバー。デザイン豊富で晴雨兼用もあるんです。
暑さ対策で10年ほど日傘を使用していますが、使用してる・してないときでは体感温度がかなり変わります。
最近は「遮光率100%」という傘も多く見かけます。通常の日傘よりは値段が上がりますが、使ってみたいですね。
※日傘の場合、直に肌に触れないので色は気にしなくて大丈夫です。
5.帽子をかぶる
オススメはUVカット機能のある、つばが広い帽子です。
帽子はタイプによって、顔に浴びる紫外線量が変わります。
標準的なキャップタイプのつばの長さは約7センチです。このとき、顔の正面が浴びる太陽紫外線は60%程度防御できました。7センチつばで全周(ハットタイプ)にすると紫外線防御効果はさらに5%程度向上し、全周13センチにすると、防御効果は90%になりました。
紫外線対策を目的にかぶるなら、つばが広いハットタイプの帽子。毎日使いたくなるような、好きなデザインの帽子を選ぶといいでしょう。
6.メガネ・サングラスをかける
目から入った紫外線は、眼病のリスクを高める恐れがあることはもちろん、肌にまで影響を及ぼしてしまうんです。
直接肌に紫外線が当たらなくても、目から入った紫外線によって日焼けしてしまうことが、実験で判明してます。
伊達メガネでもサングラスでもいいので、目も紫外線対策をしましょう。
なお、購入の際はUVカット加工があるかの確認が必須です。
UVカット機能のない色の濃いサングラスは、目を痛めてしまう場合があります。
時間とモノをうまく使って紫外線対策
今回は6つの紫外線対策をご紹介しました。
- 9時~15時は外出しない
- 日陰・木陰を使う
- 服で肌を隠す
- 日傘をさす
- 帽子をかぶる
- メガネ・サングラスをかける
まずは、紫外線量の多い時間にできる限り外出しないこと。
外出する必要があるなら、日傘や服など肌から遠いところで対策すること。
最後に、塗らない紫外線対策だけじゃどうにもならない場合だけ、日焼け止めを使うこと。
日焼け止めはあくまで最終手段。日焼け止め以外にも、紫外線対策はいろいろあるんです。
これからは、時間とモノをうまく使って肌にやさしい紫外線対策をしましょう。
ではでは。