最近テレビで取り上げられたこともある「ヒルドイドの美容目的利用」ですが、本当に処方された薬を美容に使えるのか、気になりませんか？
今回は、美容目的で使うヒルドイドと乾燥肌についてお話しします。
ヒルドイドの美容目的の処方は違反？
健康保険の給付は「病気、ケガ、出産、死亡」に関係するもの
ということは、法律で定められています。
美容目的の処方については定められてません。
そもそも美容目的での健康保険の利用は認められていない。さらに言えば、患者が勝手に自分の使う薬を決めることも許されてはいない。薬の処方をするのは医師の仕事で、患者がどのような薬を使うかは医師が診察をしたうえで、その人の病気や症状に合わせて選んでいく。とくに、健康保険を使う場合は「この薬は、この病気やケガにしか処方できない」といった適応も決まっている。
医師に処方された薬品は、診察した患部に塗るためのもの。
中には、自分の子どもが皮膚科を受診したときに処方されたヒルドイドを使ってい人もいるそう。地域によっては子どもの医療費が無料だったりするので、タダで手に入れている人もいるんです。
医療費が年々増えているのに、病気でもない人が医療費を使ってるなんて、困った話ですよね。
成分が似てる商品を買えばいいじゃん。美容効果はないけど。
美容目的なら、同じような成分の商品を買えばいいんです。実際に売ってますから。
HPクリームのサイトでは、美容効果はうたっていません。効果としては、「保湿・血行促進・抗炎症」と記載しています。
ヒルドイドも美容成分は入ってないんです。保湿成分もグリセリンや白色ワセリンですから、特別なものが入ってるわけでもなく。
SNSで美容効果があると言っていた人たちは、
など、なんとなくイメージで効果があると思っていたのかもしれませんね。
ヒルドイド処方が保険適用される「皮脂欠乏症」とは？
ヒルドイドは、皮脂欠乏症という病気の人に処方されます。
皮脂欠乏症（乾皮症）は、皮膚の表面の脂（あぶら）が減少することにより皮膚の水分が減少して、乾燥を生じてしまう病気です。
中高年者の手足、特に膝（ひざ）から下によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひび割れたりします。また、かゆみを伴い、掻（か）くと悪化して湿疹になったりします。
皮脂欠乏症を簡単に言うと「乾燥肌」。
加齢やアトピーによる乾燥肌も含まれます。
乾燥肌のヒルドイド処方は保険適用外になるかも
乾燥肌は、日本では保険適用されていますが、海外では保険適用外があたりまえ。
それに、保湿にヒルドイドを使わなければならないということもなく、他の保湿剤がドラッグストアで売られています。
そして、どんどん増える医療費。ヒルドイドが保険適用外になっても仕方ないのかもしれません。今後は自分で保湿剤を買うことになるかも。
体を洗いすぎなければ肌は乾燥しない
大切なのは、ヒルドイドのような保湿剤を使わなくても生活できる肌を保つこと。
実は、毎日ボディーソープで全身を洗っている人や、タオルでゴシゴシ体を洗っている人は、乾燥肌の傾向があるんです。
洗浄力の強いボディソープを使っていると、皮膚のバリア機能を壊してしまいます。毎日洗い続けていると、肌がガサガサしてかゆくなり、かきむしって炎症を起こしてしまうんです。
そして皮膚科へGO！
となるんですね(/ω＼)
体は皮脂の出る部分が少ないので、湯船に入るだけで汚れは落ちてしまいます。以下のような洗い方なら乾燥しにくくなりますので、ぜひ参考にしてください。
- 皮脂の少ない腕と脚には石けんを使わない
- かゆくなる部分には石けんを使わない
- タオルは使わず手で洗う
- 洗浄力の弱いアミノ酸のボディソープを使う
- 湯船やシャワーの温度を38℃以下にする
- シャワーの水圧を弱くする
いつもの習慣を少し変えるだけで、肌は回復していきます。
乾燥肌から抜け出す習慣を身につけよう
今回は美容目的で使うヒルドイドと乾燥肌についてお話ししました。
- 美容目的で健康保険を使うことは認められてない。
- ヒルドイドに似た成分の商品は販売されてる。
- 乾燥肌対策のヒルドイド処方は、将来保険適用外になるかも。
- 乾燥肌の原因は「洗いすぎ」。
肌の乾燥対策は簡単にできます。
「症状が悪くなったら病院に行けばいい」ではなく、病院に行かなくて済む生活習慣を身につけましょう。
ではでは。
ブログランキング参加中！
この記事が役に立ったら、1日1クリックで応援いただけるとうれしいです。
